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いま、マーケティング業界では体験が重要視されていますよね。

昔とは違い、市場にはモノやサービスが溢れ、自分にとってよりマッチした良い商品やサービスを求める人が増えてきました。



そういった商品の品質もユーザーは重要視していますが、もう一つ近年では欠かせない要素があります。

それは「エクスペリエンス(体験)」です。

なぜかというとユーザーにとって品質の良い商品が世に出回ることは当たり前の認識になりつつあり、モノが充実した状況になっているからです。

企業としてもじゃあどこで差別化して企業価値を高めていこうかとなれば、当然「ユーザー体験」を向上できるものを目指して開発を進めていくと言う方向性が世の中全体としての動きになっているのです。

そうした中で我々ウェブマーケターとしても、よりユーザーの体験を向上できるように支援していけるように動いていかなければいけませんね。

じゃあどう動いていけばいいかというと、例えばMAやCRMなどの顧客管理系のツールをいかに理解し使いこなせるかと言う考え方が重要だと考えています。

前置きが長くなりましたが、今回はマーケジンイベント2019に足を運び、DNPが提供するデジタルチラシのお話から、ウェブマーケティング業界の動きについてアウトプットできればと思います。

LINEのチラシからわかった経験的価値の重要性

9/11にDNPはラインと提携してデジタルチラシをリリースしています。

LINEはいまや日本で8,100万人が利用している大規模なSNSサービスですよね。

そして日常的に使うサービス。

LINEは若者だけでなく主婦などの中高年層も利用が多い傾向にあるので、新たなビジネシチャンスが生まれやすいでしょう。

最近新聞を取らなくなった層が増えてきている時代背景を考えると、非新聞購読者へのアプローチも可能になりますね。

小売店など店舗ビジネスを展開していれば、集客の有効な手段となりうるこのラインチラシは顧客と企業とのすべての接点でユーザーの動きが計測が可能になるといいます。

具体的には顧客がラインチラシを見てから来店し、購買、リピートまで計測可能になるといいます。まさにリアルとネットの垣根を超えて見込み顧客を一元管理できますね。


LINEチラシの効果は?

で、ラインチラシって
実際の効果はどうなの?と言う気になる人がいるでしょう。

新たなサービスを世に提供する際、当たり前ですが多くの企業ではテストマーケティングを実施します。

もちろんLINEチラシも実験済みです。

イベントでお話しされていた内容だと、どの店舗というのは忘れてしまって申し訳ないですが関東圏のどっかのイオンにて、実験したところ来店数が実施前と比べて2倍になったといいます。

これは驚きですね。1,000人だったら2,000人!5,000人だったら10,000人です!

ラインチラシ来店数2倍。なぜ成功したのか

ラインチラシのテストマーケティングでは実施前と比べて2倍の来客数を実現できたとお伝えしました。

すごいですよね。テスト段階で効果200%ですよ。

この背景にあるのが当記事の冒頭でもお話した「体験」を重視するユーザーが増えていることが背景としてあると考えます。

ラインチラシの場合は主婦層をメインターゲットするるならば、買い物をする夕方ごろまでにチラシが
あると便利だと考えられます。

具体的には主婦が夕食の献立や段取りを練る時間も考慮して、お昼12時までにチラシを配布するということが、主婦が夕食を作るにあたって便利にラインチラシを活用できるという体験につながっているんだと僕は思います。

スーパーや家電量販店の小売業ならばどこのスーパー、もしくは電気屋さんが安い、対応が良いなどはSNSなどネットで口コミを収集しているでしょう。なので多くのユーザーを抱えているLINEにチラシを配信することでユーザーの生活スタイルに合わせたより良い体験を提供できると考えます。

ここで誤解してほしくないことがあって、もちろんですが商品としての価値は昔も今も変わらず重視され続けます。

商品の品質より体験が勝るという考えではなく、品質が良いという前提があるから体験を求めているという考えが本質です。

体験価値が重要ではなく、体験価値重要という考えです。

その手段の1つに過ぎないのが商品としての価値だったり、体験としての価値だったりするのでラインチラシのようなリアルとネットの一元管理システムはマーケターにとっては手を出していかなければいけない領域ですね。

少なくとユーザー体験を向上できるツールやニュースなどを知識として知っておくだけでも良いでしょう。

ROIと規模はトレードオフだ

ラインチラシのようにリアルとネットを一元的に管理し、どの接点でどういったアプローチをするのが顧客の体験を向上し、企業としても価値を感じてもらえるのだろうかという視点は重要でしょう。

言い換えるとラインチラシのようなサービスが世に出ると、マーケターにとってより俯瞰的な味方をしなさいと示唆されているような気がしてならないのです。

これは一つの施策に固執し続けることであったり、長年同じような作業を続けているようなスタイルの仕事を中心にやっているマーケターにとっては、まず考える機会が少ない視点ではないかと思います。

何が言いたいのかというと、ラインチラシのようにネットとリアルを掛け合わせて、俯瞰的な味方で戦略を考えていくようなモノの見方はROIとCV規模はトレードオフであるということをクライアントやマーケターの仲間同士、理解しなければいけない重要テーマだと思うんです。

これはクライアントも広告代理店も企業の繁栄に関わってきます。

広告代理店であればリスティング広告ばかり重要視してブランディングへの配信に手を出さないというのは長期目線で本末転倒であるということです。

つまり、成果に絞ったターゲットをすればするほど高い効果を発揮できるが宣伝リーチは下がっていくことは、これはしょうがないことです。

だけどクライアントはCVの規模の拡大も実現しなさいとご要望をいただくことが多いと思います。

ですがそれは先ほども言った通り、絞れば絞るほどCVの規模は小さくなるのは仕方がなく(下記のようなイメージ)、やはりディスプレイ広告であったり、DSPであったりそれこそラインチラシのようなものであったりと視点を広げるべきなんです。
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つまり、リスティングのような一つの施策のCV獲得の効率性を求めれば求めるほど、リスティング以外の手法でCV規模を拡大できるように施策を複数展開していかなければ企業として繁栄は難しい時代であるということです。

ただここで意識しなければいけないことがあって、それはデジタルマーケティングの課題を意識する必要があるということです(下記画像参照)。この課題の解決を意識した上でマーケターとしての任務を遂行していくのがオススメです。

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上記考えがしっかりできていれば俯瞰的な考え方がしやすくなって有効な施策が展開できるのではないかと思います。